伊藤農園は三浦半島で農業をして400年。三浦でみかん栽培を初めたのも伊藤さんのご先祖。
現在は夏にカボチャ、冬にキャベツ、みかんを主に栽培し、その他にも100種類以上の野菜・フルーツを栽培されています。

伊藤農園がある三浦半島は三方を海に囲まれ、一年を通じて昼間は温暖で、夜は冷える環境。一日の大きい寒暖差が美味しい野菜・果物を育みます。さらに、潮風が海のミネラル分を畑に運び、美味しい野菜に不可欠な要素を補っています。しかしながら、台風が来たときなどは大変被害が大きく、自然と闘う厳しい一面もあります。

三浦大根は、神奈川県の三浦半島特産の大根です。江戸時代から大根が栽培されていた三浦半島で、大正時代に生まれたのが三浦大根でした。しかし、1979年に台風によって甚大な被害を受けてから、作付面積が激減してしまいました。今では、作りやすい青首大根に移行してしまい、三浦半島産のわずか1％しか栽培されていません。

通常の青首大根に比べて、緻密で柔らかいのが特徴。煮崩れしにくく、煮物に向いています。一本が大きく、真ん中から下が太くなっています。辛味がある大根ですが、伊藤さんが作った三浦大根は生で食べてもみずみずしく甘味があって美味しいです。

三浦大根はなんといっても冬の料理に合います。おでんやぶり大根など、しっかり煮込んでも煮崩れしません。
煮込むと甘味が出てきます。しっかり煮込めるので、出汁の美味しさもたっぷりふくみます。

三浦大根は生で辛味がありますが、伊藤さんの三浦大根は辛味が少なく生でも食べられます。薄くスライスしたり、スティック状にすればサラダでも美味しくお召し上がりいただけます。