秋田県はお隣の青森や岩手、山形に比べるとりんごのイメージがないのですが、実は甘くて美味しいりんごができる名産地です。特に横手市増田町は秋田県内でも有数のりんご産地となっています。美味しいりんごができる秘密は、地形にあります。増田は四方を山に囲まれていて、寒暖差が大きい地域。昼間暖かく、夜に冷え込むことで、りんごに糖度がのります。

野田りんご園の野田英夫さんは増田りんごの第一人者。りんご品評会では農林水産大臣賞を受賞した経歴があります。樹上でしっかりと完熟させた野田さんのりんごは甘くてジューシー。カリカリと緻密な果肉は食感が抜群です。

野田さんは第124回秋田県種苗交換会にて農林水産大臣賞を受賞された経歴があります。受賞された際のコメントは次のとおりです。
「大きめで、形状、玉揃いとも優れており、着色は、人目の引く縞入りの全面濃紅色で品種固有の特長を有し市場性が高い。果実品質は、硬度15.3ポンド、糖度15.9％と明らかに高く、他を凌いでいる。肉質も緻密で果汁も多く、食味、鮮度とも抜群。」

甘さ、食感ともに野田さんのりんごが評価されての受賞でした。秋田県民は自己アピールが苦手な県民性だそうです。見た目よりも中身を重視してしまい、品評会などでは評価されにくい傾向があります。増田りんごは一度食べたらその美味しさに魅了されます。野田さんは少しでも増田りんごのブランド力を高めようと尽力されています。

増田町は四方を山で囲まれている盆地です。このような地形では日中気温が上がり、夜間は冷え込みます。この気温差がりんごを美味しくします。日中光合成をして作り出した養分が、夜間の冷え込みで消費することなく果実に蓄えられるためです。
また、冬季には2m近くまで雪が積もります。樹が折れないように、除雪するという大変な作業が必要になります。しかし、春になると雪融け水が土壌にしみこみ、これがまたりんごの栄養分となります。

増田りんごの栽培は明治27年から始まりました。長い期間かけて培われた技術が美味しいりんごを支えています。
野田さんは美味しいりんご作りのために手間を惜しみません。その一つが「葉摘み」や「玉まわし」という作業です。これはりんごの色づき、味を大きく左右する作業です。りんごが葉っぱに隠れて日光にあたらない部分は色づきが悪いでので、一つ一つ葉をとり、りんごを半回転させ日光に向けてあげます。この手間をかけてまんべんなく日光を当てることで、綺麗で甘く歯ごたえがあるりんごが育ちます。

野田さんは数種のりんごを栽培して、時期によって品種をリレーしています。

トキ　9月下旬から10月中旬
果皮が黄色で、完熟するとほんのり赤味がかかるりんごです。青森県生まれで2004年に品種登録されました。果汁が豊富で、甘味とやさしい酸味があるりんごです。切るとふわっとりんごの良い香りがただよいます。あまり生産量が多い品種ではないため、見かけることは少ないかもしれませんが美味しい品種です。

やたか　9月下旬から10月中旬
早生ふじの一種です。「ふじ」の突然変異で、秋田県増田町で発見されました。ふじりんごよりも1ヶ月早く出てくるため早生ふじと呼ばれます。ふじほどは蜜が入りませんが、糖度が高く酸味が控えめ。ふじよりもこのりんごを好む方がいるほど。

シナノスイート　10月上旬から下旬
シナノの名のとおり長野生まれの品種です。「ふじ」と「つがる」が掛け合わされ1996年に品種登録されました。その美味しさから近年生産量が増えています。品種の特性からほとんど蜜が入りませんが、糖度が高くほのかな酸味がアクセントになります。

ふじ　11月下旬から
りんご界の王様とも言える品種です。国内でもっとも生産されている品種です。それだけに色んな産地で比較されるりんごでもあります。野田さんはしっかりと蜜が入るほど完熟で収穫します。歯ごたえもあり、これぞふじりんごという逸品に育て上げます。

品種に合わせた適期に収穫して発送いたします。
品種によっては蜜が入りませんが、完熟状態で収穫しています。蜜は完熟した状態を示していますが、蜜自体が甘いものではありません。また、蜜が入っていなくても完熟します。

内容量は5kgと10kgがあります。
玉の大きさにはMサイズとLサイズがあります。
Mサイズは、5kgで20玉入り。Lサイズは、5kgで18玉入りとなっています。