海峡サーモンは青森県むつ市大畑町の外海で育てた、日本で育つ純国産サーモンです。ニジマスの幼魚を二年間淡水で飼育したのち、津軽海峡に設置した人工イケスで、約8ヶ月かけて丹精込めて育てられています。津軽海峡の荒波に揉まれ引き締まった身は程よく脂がのり、上品な味わいがあります。
海峡サーモンの旬の時期は5月から7月となります。この期間中は鮮魚での発送が可能です。

海峡サーモンはブランド名で、大型のニジマス（ドナルドソンニジマス）を津軽海峡の外海で育てたものを指します。美味しくて安心して冷凍せずにお刺身で食べられる純国産サーモンです。始めは「銀鮭」と「海峡サーモン（ドナルドソンニジマス）」の２種類を養殖していましたが、冷水性魚類のニジマスの方がより津軽海峡に適していると分かり、現在の「海峡サーモン」になりました。

・淡水から海水に馴らす馴致（じゅんち）作業の失敗
淡水から海水に馴らす馴致作業も何度も失敗を繰り返しました。淡水の魚は30％の海水までは耐えられますが、30％以上の海水にいきなり入れると死んでしまいます。
30％→40％→50％→→→100％と4日間かけて馴らしていきます。

・時化（しけ）によるイケス全壊、海峡サーモン全滅
潮の流れの速い津軽海峡は防波堤をも壊す波が押し寄せます。
過去に2度も海峡サーモン、イケスもろとも全滅したことがあります。荒波がおしよせる環境で育てることは至難の業です。
イケスの改良を何度も行い、試行錯誤を繰り返し、困難を乗り越え育てあげたのが海峡サーモンです。

1.淡水で2年間
海峡サーモンは、まず淡水で育てます。幼魚は岩手県八幡平と地元の青森県むつ市大畑町の養魚場で大切に育てられます。毎年11月に幼魚（約500g）を大畑まで活魚層を設置したトラックで輸送します。

2.海水馴致
大畑町についたサーモンの幼魚は海で養殖できるように、海水馴致（海水にならす作業）を4日間かけて行います。この作業を行ってようやく津軽海峡の外海で養殖できます。

3.潮流の速い荒海で8ヶ月飼育
海水馴致を終えた幼魚はいよいよ津軽海峡に大畑沖合約2km、水深23mの場所に設置してある養殖イケスに移して飼育が始まります。

4.鮮魚で出荷！（5月から7月まで）
海峡サーモンは5月から7月が旬になります。体長60cm-70cm・重量2kg-4kgに育った海峡サーモンを水揚げします。
※鮮魚の海峡サーモンは5月中旬から7月までの期間限定販売です。

【活〆海峡サーモンとは】
活〆とは、海峡サーモンを水揚げ直後に、船上でエラと尾部の動脈を切って血抜きをする作業のことです。鮮度を保ったまま全国へお届けする為に、活〆後すぐに氷水に入れて、魚体の温度を3℃から5℃まで下げ保冷ケースにいれます。平成17年から「活〆脱血処理」に取り組んでおり大きな評価を得ています。「活〆海峡サーモン」の評判は飲食業界にも広がり、マリネの素材などに広く使われています。

【水氷（すいひょう）〆海峡サーモンとは】
活〆に対して、水氷〆とは水揚げ後すぐに、3℃から5℃の氷水に入れて魚の動きを止めます。水揚げ後すぐに冷却することで、鮮度を保つことができるのです。海峡サーモンの従来からの水揚げ方法です。

※活〆、水氷〆どちらの海峡サーモンも「生食可能」です。