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尾鷲金盛丸(ど旨い漬け丼)
三重県尾鷲市
通年
生マグロ専門店が作る「ど旨い漬け丼」「尾鷲金盛丸(おわせきんせいまる)」
生マグロ専門店 尾鷲金盛丸
三重県尾鷲市で、生マグロと向き合い続けてきた尾鷲金盛丸。創業は1930年(昭和5年)にさかのぼり、初代・村瀬政吉さんが名古屋の市場で営んだ鮮魚卸を礎に、尾鷲へ移ってマグロの卸売りと海産物加工を続けてきました。現在の当主は四代目・村瀬晃健さん。30代までIT企業に勤めたのち、人口減少や高齢化が進む故郷の力になりたいと34歳で帰郷し、家業を継承しました。尾鷲漁港と那智勝浦漁港で入札する権利を持ち、生マグロを一本単位で見極めて買い付けられるのが同店の強みです。

先代から受け継ぐ仕事を守るだけでなく、加工品の改良や新商品の開発にも挑み、「まぐろの角煮」や「まぐろのど旨い漬け」を販売しています。村瀬さんが目指すのは、単に魚を売ることではありません。尾鷲の海と魚食文化を全国へ伝え、商品をきっかけに故郷へ関心を持つ人を増やすこと。四代続く目利きと現代的な発想を重ね、日々の食卓に海の恵みと地域の物語を届けています。
ど旨い漬け丼は、どのように作られている?
ど旨い漬け丼は、魚の仕入れから下処理、味付け、包装までを尾鷲金盛丸が一貫して手がけます。マグロは、尾鷲漁港や那智勝浦漁港などに水揚げされた魚を一本ごとに確認し、身質や脂の状態を見極めて買い付け。水揚げ後、一度も凍結させていない生の状態で加工し、切り分けた身を特製だれに漬け込んでから冷凍します。ブリには脂のりに優れた養殖魚を、鯛には尾鷲産の真鯛を選び、それぞれの持ち味に合う調味を施します。

たれは醤油、本みりん、三温糖を基本に、練りゴマやごま油、尾鷲産青唐辛子「虎の尾」、自家製の燻製醤油、昆布だしやわさびなどを使い分けます。魚の味を一律の濃いたれで覆うのではなく、赤身、脂、身の繊細さに合わせて配合を変えるのが専門店の仕事です。製造工程では添加物のアミノ酸調味料、保存料、着色料、香料などを使用せず、素材本来の旨みと調味料の香りが素直に重なる味を追求。食べ切りやすい個包装に仕上げ、流水解凍だけで漁師町の味を楽しめるよう工夫されています。
マグロ、ブリ、鯛の持ち味を引き出す五つの特製だれ
尾鷲金盛丸の「ど旨い漬け」は、魚種ごとの個性を生かしながら、白いご飯が進む味に仕上げた漬け丼の素です。マグロは三つの味をご用意。ゴマ風味は、練りゴマとごま油の香ばしさに少し甘めのたれが重なり、子どもから大人まで親しみやすい王道の味です。唐辛子入りは、尾鷲産青唐辛子「虎の尾」と生姜を利かせた、後を引く辛さが魅力。燻製にんにく醤油は、独自に燻した醤油の香りとにんにく、黒こしょうがマグロの旨みを力強く引き立てます。

ブリは、DHAを豊富に含み脂のりに優れた「プレミアムDHAブリ」をゴマだれでまとめ、濃厚な身の甘みと香ばしさを両立。鯛は、尾鷲産真鯛に昆布だしとわさび醤油を合わせ、淡泊な中にも上品な旨みが広がります。いずれも味がしっかり染みながら、魚の食感と余韻はきちんと残る仕立て。濃さだけで押さず、赤身、脂、香りに応じて味を変える、老舗の目利きと加工技術が息づく五つの味わいです。丼一杯で、尾鷲の海の豊かさを食べ比べられます。
流水解凍約5分。まずは漬け丼、締めはだし茶漬けで
召し上がる際は、冷凍の袋を開けずに流水へ当て、約5分を目安に解凍してください。完全に解凍する必要はなく、身がほぐれる程度になったら封を開け、炊きたてのご飯にたれごとのせれば漬け丼の完成です。丼をより美味しく仕上げるなら、ご飯は少し硬めに炊き、熱々ではなく湯気が落ち着いた頃に魚をのせるのがおすすめ。身の食感を損なわず、たれもご飯になじみます。

最初の一口は薬味を加えず、魚と特製だれの組み合わせをそのままお楽しみください。マグロのゴマ風味とブリには、刻みねぎ、海苔、大葉、白ゴマが好相性。唐辛子入りには卵黄を添えると辛みがまろやかになり、燻製にんにく醤油には黒こしょうや小ねぎを足すと香りが際立ちます。鯛は生卵または卵黄をのせ、わさびを少し追加しても上品です。半分ほど食べたところで、熱い緑茶やだしを注げば漬け茶漬けに。ご飯にのせず小鉢に盛れば、日本酒や焼酎、ビールに寄り添う酒肴としても重宝します。忙しい日の食事にも、少し贅沢な締めの一杯にも便利です。
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