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おびすや(佃煮)
福島県相馬市
通年
おびすや「青のり佃煮」
福島県相馬で愛され続ける佃煮
福島県相馬市松川浦。日本百景にも選ばれた潟湖の地で、60年以上愛された民宿「おびすや」がありました。 しかし2011年、東日本大震災により建物は津波で全壊。民宿は失われましたが、あの日の味をもう一度という地元の声に背中を押され、11年の時を経て佃煮づくりが復活しました。

おびすやの佃煮は、かつて宿の女将が宿泊客に振る舞っていた郷土料理が原点。今はその味を受け継ぐ人々が、被災を乗り越えた海の恵みとともに、再び地域の誇りとして作り続けています。 「また食べたい」という声が生んだ、希望の味。それが“おびすやの佃煮”です。
特産品を使って人のぬくもりで作る味
おびすやの佃煮に使われるのは、松川浦の名産「アオサノリ」。震災で壊滅的な被害を受けた海が再生し、再び青々とした海苔棚が並ぶようになりました。 生産者が心を込めて摘み取ったアオサノリと、いか、にんじん、ごぼうなどと一緒に、昔ながらの手炊き製法で丁寧に煮上げています。

地元の味噌蔵「村岡みそ店」との共同開発で生まれた「ガニ味噌」には、相馬産ヒラツメガニの身を手作業で剥き、無添加味噌でじっくり煮込みました。 全て手作業で仕上げられる佃煮は、一度の炊き上げ量も限られ、まさに“人のぬくもりで作る味”。
こだわりと味の特徴
「おびすやの青のり佃煮」は、箸で持てるほどのしっかりした質感と、生のような食感が特徴。 口に入れると、アオサの香りが広がり、いか・ごぼう・人参の具材が絶妙な食べ応えを添えます。

「ガニ味噌」は、味噌のまろやかさと蟹の旨味が融合した郷土の逸品。 全国のメディアにも取り上げられ、ジャパンフードセレクション「グランプリ」を受賞するなど、その品質は折り紙付きです。 地元の人が10年経っても「食べたい」と願った理由が、ひと口でわかります。
美味しい食べ方
あつあつのご飯の上にのせるだけで、ごちそうに変わる佃煮です。

「ピリカラ青のり佃煮」は、炊き立てご飯にたっぷりとのせて。ほどよい辛味とアオサの香りが食欲をそそります。
「アサリ入り青のり佃煮」は、酒の肴やお茶漬けにもぴったり。
「ガニ味噌」は、温かいご飯だけでなく、焼きおにぎりの塗り味噌や、茹で野菜のディップにも応用できます。 復興の物語を思い浮かべながら、噛むほどに広がる海の香りをお楽しみください。
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