農縁（無農薬・竜玉きんかん）

宮崎県東臼杵郡美郷町

1月下旬～4月上旬

金柑の最高峰を無農薬で作る竜玉農縁（りゅうぎょくのうえん）・黒木竜太

宮崎県は金柑の主産地。日本全国の7割を占めます。その宮崎県産金柑のブランド「たまたま」「たまたまエクセレント」を栽培しているのが東臼杵郡美郷町西郷の黒木竜太さんです。たまたまは糖度16度以上、2Lサイズ以上、たまたまエクセレントは糖度18度以上、2Lサイズ以上の甘くて大玉のもののみ。

安心堂では、その基準をクリアして無農薬、有機肥料栽培をした黒木さんのブランド「竜玉」をお届けします。竜玉は、平均の果皮糖度が20度以上という甘くて美味しく、しかも軟らかさもあります。一口食べると香りが広がり、金柑特有の酸味と苦味もあり、それがとても良いアクセントになります。

黒木竜太が究める金柑「竜玉」

黒木竜太さんは2016年に金柑栽培をスタート。美郷町西郷の金柑部会に所属し、栽培技術を磨かれてきました。黒木さんが2年目から目指されたのは、金柑では希少な無農薬、無化学肥料栽培。非常にリスクの高い栽培ですが、丸ごと食べる金柑だからこそ、安心安全なものを目指されています。

黒木さんが市場に出荷される金柑は「たまたま」や「たまたまエクセレント」といったブランドになるものも多数。自身で発送される分は、同じ基準以上で「竜玉」として販売されています

無農薬・無化学肥料栽培が究極なわけ

宮崎県の金柑栽培における化学肥料の使用基準（慣行栽培）は、20回です。20回化学農薬を使用すれば、病気や害虫によるリスクを減らして栽培できるよ、という基準です。そこを黒木さんは0回です。0回にするため、様々な手間をかけ、工夫をこらして栽培されています。
黒木さんがそこまでしても、丸ごと食べる金柑を安心して食べて欲しいという想いと志の高さがヒシヒシと伝わってきます。

また、化学肥料は30kg/10aが基準となっています。その量を使用すれば、甘くて美味しい金柑ができるという基準ですが、それでもたまたまやたまたまエクセレントができるというものではありません。黒木さんは化学肥料不使用。すべて有機肥料を使い土壌を育てることに注力されています。
黒木さんが出荷する金柑は「たまたま」や「たまたまエクセレント」にも認定されていることから、その技術力の高さがうかがえます。

風邪対策に金柑

風邪をひいたら金柑を食べろと言われるほど、古来から薬用として食されてきました。ビタミンC が豊富で冬の体調管理に欠かせない果物です。また、皮に含まれるポリフェノールの一種「ヘスペリジン」には血管を健康に保つ様々な効能があるそうで、生産地域では甘露煮やマーマレードなど保存食にして毎日食べる方が多いようです。

金柑は丸ごと食べられることができる珍しい柑橘です。外の皮も、中に入っている種もそのまま食べられます。

オーガニックエコフェスタ2021 優秀賞受賞

オーガニック農産物が一同に会して行われるオーガニック・エコフェスタ。そこで黒木さんの竜玉きんかんが優秀賞を受賞しました。成分が分析され科学的に評価されます。
糖度は、平均15.5度のところ、20.9度。
抗酸化力は、平均39.0のところ、75.3。
ビタミンCは、平均38.6のところ、43.2。
と、各数値で高い成績を収めています。
さらには、人体に有害とされる硝酸イオンの含有量が平均10.8以下のところ、5.0以下と検出下限値以下の非常に低い数値となっています。
科学的な分析でも、竜玉きんかんの美味しさと安全性が実証されました。