蔵王山の東に位置する宮城県蔵王町で90年続く不忘果樹園さん。
宮城県のエコファーマー認定を受けた山家一彦さんと、野菜ソムリエの資格を持つ奥様の真澄さんご夫婦で農園を営んでいます。
こだわりの土づくりと代々受け継がれる栽培方法で、安心して食べていただける梨づくりをモットーに、栽培に取り組んでいます。

不忘果樹園では洋梨だけでも20種を超える品種を栽培していて、赤、黄、緑と色もさまざまです。そんな沢山の中から山家さんがその季節に一番美味しいものを4品種セレクトした洋梨詰合せをお届けします。箱を開けた時に目に飛び込んでくるカラフルな色合いと洋梨の華やかな香りは贈答にもピッタリです。

お話を伺うために訪問したのは直売所の定休日。それにも関わらず、ひっきりなしにお客様が訪れる地元でも人気の果樹園です。冗談を交えつつも梨栽培について真摯に語る姿は、もっと蔵王町の梨を知ってほしい、もっと多くの人に食べてもらいたいという想いが伝わってきます。
すべてが濃厚な甘みと繊密な果肉でありながら、それぞれ味の個性が際立っています。そもそも、これだけの品種が並ぶスーパーやデパートはなかなかありません。沢山のリピーターを抱えていることにも納得です。

独自の肥培管理と安全な農薬選び、きめ細かな温度管理など、美味しくて安心して食べてもらえる梨づくりに日々取り組んでいます。
不忘果樹園では20種類を超える様々な洋梨が栽培されていますが、それは様々な品種の個性を知り尽くし、匠みにつくり分ける山家さんの栽培技術があってこそ。それぞれに合った栽培方法や追熟の温度管理などがあり、高度な技術が求められます。

不忘果樹園で育つ色々な洋梨をご紹介します。
※全品種が入るわけではありません、季節に合わせておすすめの4品種をお届けします。

【1. ラ・フランス】
洋梨の代名詞とも言えるラ・フランス。糖度が高く、肉質は緻密で果汁が多く、とろけるような甘み、深く豊かな香りが特徴です。

【2. ゴールド・ラ・フランス】
普通のラ・フランスに比べ、糖度が1～2度高めで果肉もよりきめ細かく、なめらかです。果皮が茶色（ゴールド）のラ・フランスです。

【3. カリフォルニア】
肉質はなめらかで、酸味は少なく、果汁たっぷりの上品な甘さと香りがあります。硬いうちはシブイ色ですが、熟すと鮮やかな赤と黄色に変わります。

【4. ゼネラル・レクラーク】
他の洋梨と比べ茶色い果点が多いのが特徴です。口の中にとろけるような食感と爽やかな味わいが特徴で、特に女性からの人気が高い品種です。

【5. ドワンヌ・デュ・コミス】
糖度の高い黄緑色の洋梨で、豊かな芳香と、上品な口どけが特徴です。酸味と甘みのバランスが良い品種です。病気に弱く、収穫量が少ないために「幻の西洋梨」と呼ばれています。

【6. シルバーベル】
ラ・フランスの自然交雑種ですが、ラ・フランスよりもずっしりと大玉で食べごたえがあります。
大きいですが大味にならずに甘みと酸味をバランスよく持ち合わせた濃厚な味で、なめらかな肉質です。

【7. エルドラド】
追熟の温度管理など、多品種に比べて手間がかかるので生産している農家さんが非常に少ない希少品種。メロンに似た華やかな香りの余韻が楽しめる珍しい品種。

品種によって食べ頃が異なります。
不忘果樹園から送られてくる洋梨には、それぞれの品種の食べごろを記した用紙と、果実にも”食べ頃シール”を貼付してあります。あくまでも目安ですので、ご自身で果実を触って食べごろをお確かめ下さい。
軸のまわりを指で優しく押してみて、少しへこむ頃が食べごろです。また、食べごろになると良い香りが漂ってきます。

お手元に届きましたら涼しい部屋に置いて、食べ頃になったものから順にお召し上がり下さい。
日持ちさせたい場合は、硬いうちに冷蔵庫に入れておいて、順次取り出してお召し上がり下さい。