宮城県石巻市・十三浜で約70年続く若手生産者グループ「青年グループ」は、ワカメとコンブの養殖を三代にわたり受け継いできた家族経営の生産者です。彼らは2011年の東日本大震災で養殖場と設備をすべて失いながらも、故郷の海と伝統を絶やさぬために、20代の若い世代が中心となって再び立ち上がりました。震災以降、彼らは日本の漁業・養殖業が抱える課題──資源の減少、漁業就業者の減少、海洋環境の悪化に真剣に向き合い、「持続可能で責任ある養殖」を次世代に残すことを使命として活動しています。

その思いに共鳴したのが、社会的企業「FISH & PLANET」。彼らは青年グループと協働し、持続可能な海藻養殖の推進と国際認証取得をサポート。2022年、青年グループは世界的基準であるASC-MSC海藻認証を取得し、十三浜の海藻文化を次の世代につなぐ取り組みを加速させています。

ASC認証の付与には「環境に配慮された養殖」「社会的責任」「地域との共生」といった国際基準の厳格な審査が課されます。青年グループは、太平洋の荒波と森からの豊かな栄養が注ぎ込む十三浜で、海の負荷を最小限に抑えた養殖手法を貫き、持続可能な海藻生産を実現しています。

天然資源に依存しすぎず、海の生態系を守りながら海藻を育てる取り組みは、世界的に求められる“未来の養殖モデル”。漁業者が減少する日本において、若手が中心となって責任ある養殖業を進める姿勢は希少であり、ASC認証取得はその努力と誠実さの証です。加工についても、FISH & PLANETが地元の加工場と連携し、乾燥・塩蔵など用途に合わせた製造工程を確立。産地の海藻を「安心して、持続的に」届ける仕組みを整えています。

宮城・十三浜の海藻は、東北の森が生む豊富なミネラル、太平洋の強い潮流、海水の冷たさという3つの条件が重なり、濃厚な旨みとコクのある味わいに育ちます。青年グループのわかめは、三代にわたる養殖技術と海の地力が重なり、肉厚で歯ざわりの良い仕上がりが特徴です。

乾燥カットわかめは、水戻し後も色鮮やかで、ほどよい弾力と滑らかな食感が残ります。香りは爽やかで、海の旨みがしっかり感じられるため、味噌汁、酢の物、サラダなど、どんな料理にも合わせやすい万能食材。栄養面でも食物繊維、ミネラル、タンパク質が豊富で、日常の食卓に取り入れやすい健康食として支持されています。

乾燥カットわかめは、水で数分戻すだけで簡単に使えます。戻したわかめは「硬すぎず、柔らかすぎない」絶妙な食感です。味噌汁に加えれば優しい磯の香りが広がり、サラダでは、そのまま具材として使うだけで風味と食感が良く、ドレッシングとの相性も抜群です。

酢の物や冷奴のトッピング、ラーメンやうどんの具材としても重宝し、和洋中問わず使える点も魅力。乾燥わかめは保存性が高く、常備しておくと毎日の食事がぐっと豊かになります。ASC認証品だからこそ、安心して日常使いできるクオリティ。味・香り・食感の三拍子がそろった海藻です。