香川県さぬき市の「ぶどうの森」は、多田さんご一家がぶどう専業で栽培されている農園です。写真の多田康二さんのお父さんが、みかんからぶどうに転作したことが始まりで、50年以上になります。

香川県はぶどう生産量が少なく、産地としてはあまり知られていません。県全体の面積が少なく、適作地が狭いためです。しかし、気候は瀬戸内気候で日照時間が長く温暖です。ぶどうの一大産地岡山県などと変わりがありません。そのため、ぶどう栽培に適していて、その美味しさは全国でも高いレベルにあります。

多田さんは、美味しいぶどうが口に入る瞬間まで責任を持ち、「これぞ本物のぶどうだ」ということを知ってもらいたいという想いで栽培されています。味・食感・香りの三拍子がそろったぶどうをお楽しみいただけます。

多田さんは、従来のぶどう流通に疑問を感じていました。生産者から預かったぶどうを冷蔵庫で保存し、出荷先の都合に合わせて出荷されるためです。これでは、本当の新鮮さを消費者が楽しむことはできません。美味しい本物のぶどうをよりフレッシュな状態で食べてもらいたいというのが、産直をする多田さんの考えです。

ぶどうの森の果樹園では、山の湧水を一度ため池に水を入れ、保温をしてから配管を通し、ミネラル豊富な湧き水そのものを樹に散水しています。これによりぶどうの甘さ、コクが一層高まります。また、熟期を見極め、食感や香りを大事にされています。あまり熟し過ぎると、糖度は増しますが、食感や香りが弱くなってしまうことがあるためです。

ピオーネは全国的に作られている人気品種。それだけに競争も激しく、お客様も味をよくご存知の品種かと思います。

ぶどうの森の果樹園に行くと、収穫期にはピオーネのいい香りが漂います。多田さんのピオーネは種なしです。種なしピオーネのことをニューピオーネとも呼びます。ピオーネは、甘味とともに酸味があるぶどうです。そのため、黒系品種特有の濃い味わいとなります。多田さんのピオーネは味わいが濃厚で芳醇。きゅっと冷やして、一口食べると甘酸っぱい果汁が口の中に広がりますよ。

※表面の白い粉のようなものはブルームと言います。ピオーネは自然とこの粉を表面に出して、水分の蒸発を防ぎ、病害虫から実を守っています。ぶどうが新鮮な状態である証拠でもあります。

2kg箱はピオーネ用です。ピオーネが隙間なくぎっしりと3-4房入ります。
1房350g-400gのピオーネが入ります。やや小ぶりになりますが、2-3人で1房食べるにはちょうどいいサイズの房です。