柑橘の名産地として有名な愛媛県の宇和島。愛媛県の中でも西南に位置します。とても温暖な気候で、オレンジ栽培でも有名です。清五郎農園はこの地で3代続く柑橘農家。今は3代目の田中保次さんが園主です。

田中さんはこだわりのある柑橘しか作りません。大量生産ではなく、気候風土を最大限に活かした、特別な柑橘だけを栽培されています。そのため、レストランのシェフからの引き合いが強く、田中さんの柑橘を求めシェフ自らが園地を訪れます。

清五郎農園では、様々な柑橘が栽培されていますが、一番遅く収穫されるのが河内晩柑です。河内晩柑は長く樹上で栽培される柑橘で、一番遅いもので8月に収穫されます。

収穫が遅いほど美味しい理由は、熟度もあるのですが、水分が抜けていき濃くなるためです。春のころも収穫できるのですが、その頃は水分が多く、ジューシーオレンジとも呼ばれる由縁になっています。夏になると、果汁から水分だけが抜けていき、果肉が締まって別物になります。利益重視ではできない、美味しさを追求した逸品です。

この長期熟成河内晩柑の弱点は見た目がとにかく悪いことです。長く木に成ったままになっていますので、翌年の花が咲いて、それが落ちます。それが皮について、そこに雨が降って、とどんどん汚れていきます。

さらに風や虫によって傷つき、見た目は悪くなる一方です。しかし、それがずっと木に成っていた証。中身は見た目に反比例して美味しくなっていきます。

見た目は悪いので、外見についてはノークレームでお願いします。
形も揃ってはいません。基本的に無選別とお考えください。