甘夏は、1935年に大分県津久見市で川野豊氏によって選抜・育成された、夏みかんの枝変わり種です。枝変わり種とは、夏みかんの樹の一部から突然変異で偶然現れた品種のことです。
夏みかんより酸味が抜けやすく、甘みがあるために人気品種となりました。とくに愛媛県での栽培が盛んです。今では、新しい品種や輸入グレープフルーツに押されて、生産量は減っていますが、根強い人気がある柑橘です。
甘夏は、爽やかな酸味と、バランスのとれた甘味、そして独特の苦味があります。このほろ苦さがアクセントになって、また食べたくなる美味しさとなっています。

2008年まで30年以上有機農法で栽培してきた甘夏を、2009年からまったく農薬や肥料を使わない自然農法に切り替えている日野さんの甘夏。自然農法に切り替えたあと数年は、肥料を一切与えないため玉が小さかったり、甘みがのらなかったりと苦戦されましたが、8年を過ぎたころから自然の力だけで食味が向上。生産量は少ないながらも、その美味しさは通常の栽培や有機栽培には無い次元となりました。

糖度は完熟期には16度を超えるものがあるそう。収穫期2ヶ月前に園地を訪問した時点で、十分に美味しく感じられる甘味になっているほど。Youtube「安心堂チャンネル」にその様子をアップしています。その美味しさは自然農法と思えない驚異的なものです。また外皮が通常の甘夏より薄く、果肉がたっぷりと詰まっています。皮が浮いていないので手でむくのが難しいほどです。
グレープフルーツのように輪切りにして、スプーンですくって食べられますし、包丁で皮に切れ目を入れると、手でむくこともできます。日野さんの甘夏は農薬を一切かけていませんので、皮でマーマレードを作ったり、皮を使ったピール（砂糖漬け）など安心してお召しあがりいただけます。

日野さんの柑橘類は自然農法のため、傷が多くなっております。そのため、見た目がいいA品と、そうでないB品に分けております。
左がA品で、右がB品です。A品でも、多少傷があります。
※日野さんの栽培方法は特殊です。有機栽培や無農薬栽培で使用されている有機物由来の農薬も使用していません。そのため、日野さんの柑橘（A品、B品どちらも）を初めてご覧になった方は、皮に黒点や傷が多いことに驚かれるかもしれません。その点はご了承のうえお買いもとめください。

【注意】B品には多くの傷があります。スーパーや市場には出荷できない見た目です。鮮度についてはA品と変わりありません。ご了承いただける方のみご購入ください。自然栽培の柑橘をご存知ない方は、Ａ品をおすすめいたします。（自然栽培は有機栽培とは異なります。）
※味による返品は受けておりませんので、ご注意ください。