新潟県南魚沼市八色原にある飯塚農場が作る絶品大玉スイカ「八色（やいろ）すいか」と小玉スイカ「竜神のしずく」。濃厚な味と甘味、シャリシャリとした食感がバランスされた格別な味わいです。生産者は毎年8万個のスイカを作りあげる飯塚恭正さん。それもすべてを減農薬、減化学肥料の特別栽培で栽培しています。

飯塚さんは、八色原と、そこから1時間半離れた津南町でスイカを栽培しています。この地は美味しいお米がとれることで有名な南魚沼市だけあって、美しい水に恵まれています。八色原は名峰八海山からの清流が、津南町には全国名水百選にも選ばれた「竜ヶ窪」があります。竜神のしずくは、竜ヶ窪の「竜」の字をとって、「竜神のしずく」と名づけました。また、大玉スイカが作られる八色原は、高級ブランドスイカの「八色スイカ」で有名。栽培する前から、予約でほぼ完売状態という超人気すいかです。

新潟県南魚沼市の八色原はスイカの名産地として有名です。八色原は、八海山などの新潟の名峰に囲まれた盆地のような地形。それだけに火山灰が堆積した黒土が広がっています。これは、作物にとっては水はけが良すぎて不向き。そこで、着目されたのがスイカ作りでした。

飯塚さんは、スイカ作りに向いている土壌というだけでなく、毎年自家製の有機肥料を加えることで土壌を改善し、極上の八色スイカを作りあげています。

その人気ぶりは、毎年3万個作る八色スイカが、栽培前からほぼ予約で完売状態であることからもわかります。一度食べた方のリピート率の高さが八色スイカの美味しさを物語っています。

飯塚さんが近年力を入れて栽培しているのが小玉すいか。選びぬいた品種は「姫甘泉」。もともと優良な小玉スイカの品種を、飯塚さんの手によって、中には糖度16度を超えるものが現れるほど。甘くて濃いスイカに育て上げ、「竜神のしずく」と銘打っています。皮がうすくて、皮のギリギリまで甘くて美味しいスイカです。

「竜神のしずく」は飯塚農場の登録商標。それだけにこのスイカにかける意気込みと自信が伺えます。

飯塚さんはその高品質なスイカ作りに加え、持続可能な農業を実践されています。自身が農薬散布によって皮膚がただれてしまった経験から、できる限り農薬を減らす栽培を追求されてきました。

土壌についても自家製の有機堆肥を作って改善に取り組み、新潟県で二番目のエコファーマーとして認定されています。また、毎年、農薬と化学肥料を半分以下に減らすことを認証する特別栽培認定を受けています。その栽培面積は東京ドーム約4.8個分もの広さに及びます。

スイカ作り40年以上の名人飯塚恭正さん。昭和22年に中国から引き揚げてきた父親が、火山灰土の荒れた丘陵地だった八色原を開墾して、なんとか農地にしました。

その跡を継いだ飯塚さん。スイカ作りに加え、この土地や豪雪地帯であることを活かして、雪室貯蔵したお米、人参、じゃがいもなども作られています。

スイカはとても病気に弱い作物です。農薬を使用しないと非常にリスクが高く全滅する可能性もあります。その中で飯塚さんは、農薬を半分以下に抑えて、有機肥料による健全な土壌作りを心がけています。

【食べ方】
冷やしすぎは禁物です。冷蔵庫で保存することは避けて、室内のできる限り涼しい場所に置いてください。完熟状態で収穫していますので、長く保存することは避けてください。

お召し上がりになる2～3時間前から冷蔵庫で冷やしてください。中心温度が15～20℃くらいが最適です。

【切り方】
スイカは中心部分が甘く、外側にいくほど甘味はうすくなります。そのため、カットする際には、左のように中心部分がどのカットにも入るように切ると、どれも甘く楽しめます。
右のようにサイコロ状にカットすると、手を汚さずに食べることができます。お客様にお出しするときなどにいいかもしれません。