インドの中央部にあるマハーラーシュトラ州のメルガート地方で採れる天然のはちみつが野生黒蜂蜜です。自然に樹にできた蜂の巣からはちみつを採るため、巣を設置してはちみつを採る養蜂に対して天然と呼んでいます。そのため、ハニーハンティングとも呼ばれています。

この野生黒蜂蜜は、インドの野生大蜜蜂（アピスドルサタ）が1月から3月の間に集めたはちみつです。この時期に咲く、パラシュ（ハナモツヤクノ木）やマウアの木の花の蜜が含まれていて、ミネラル豊富で味と香りが濃厚です。
エキゾチックでスパイシーな風味で、上品な甘味があります。コーヒーや紅茶との相性がよく、ヘルシーな甘味料としてご利用いただけます。また、肉料理に使うと、酵素の働きで肉が柔らかくなり風味も引き立ちます。

インドのメルガート地方では紀元前一万二千年からハニーハンティングが行われてきました。ここに住む少数部族にとっては、ハニーハンティングが貴重な収入源となっています。ハニーハンティングは、10m以上もある樹上にできた蜂の巣をめがけて樹を登っていき、直接蜂の巣を切り取るというとても危険な仕事です。
この貴重な資源と仕事を守るため、インド政府と国連のプロジェクトが、処理から適正価格での流通までを支援しています。

野生黒蜂蜜は、インド国立蜜蜂研修研究所で成分などが分析されています。パラシュ（写真左）という木の花から多く蜜がとられていて、とてもミネラルが豊富。また、アミノ酸も豊富であることがわかっています。それでいて、カロリーは一般のはちみつとほぼ変わりません。

ロイヤルゼリーのもととなる花粉も多分に含まれていて、そのような成分を取り除くことなく、添加物を一切加えずに作っています。天然に含まれる酵母によって発酵することを防ぐため、最低限の加熱処理を行い、不純物の除去も徹底。日本へ輸入後は氷温貯蔵を行うことによって、品質の劣化を防いで熟成させています。また、残留農薬や抗生物質の有無を検査し、安全性を徹底して検査しています。