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山内農産(もち米ヒヨクモチ)
兵庫県丹波市
通年
山内農産「もち米・ヒヨクモチ」
丹波で希少農産品を育てる山内農産
兵庫県丹波市春日町で農業を営む山内農産の代表・山内宏之さんは、「世の中の人に喜んでもらいたい」という思いをまっすぐに農業へ注いでいる生産者です。丹波といえば、昼夜の寒暖差があり、土壌にも恵まれた作物づくりの適地。その土地で山内さんは、古くから地域で親しまれてきた作物を大切に守りながら、珍しい品種や収穫時期をずらした栽培にも取り組み、食卓に季節の驚きと豊かさを届けています。

人にも環境にもやさしい農業を志し、有機肥料を用いて品質本位の作物を厳選して育てる方針です。産地直送で届く花木芽山椒には、丹波の風土だけでなく、生産者の誠実な眼差しまで宿っています。
どのように育てられている?カルテック栽培と特別栽培の米づくり
山内農産のもち米ヒヨクモチは、化学農薬・化学肥料を地域慣行比5割以下に抑えた特別栽培米です。さらに特徴的なのが、カルシウムと微生物の働きを重視する「カルテック栽培」。作物の健やかな生育には根の力が欠かせないという考えのもと、乳酸菌を主体とする微生物を活用し、土そのものを肥沃に整えていきます。

過剰な肥料で大きくするのではなく、カルシウムやミネラルを作物が吸収しやすい状態にし、根から健全に育てるのがこの農法の考え方です。丹波の寒暖差、清らかな水、微生物が息づく土づくりが重なることで、米粒一つひとつに力が宿ります。自然の働きを無理に押さえ込まず、作物本来の生命力を引き出す栽培です。
冷めてもやわらかく、甘みが続くヒヨクモチ
ヒヨクモチの魅力は、きめ細かな粒質と、炊き上がりの強い粘り、そしてもち米らしい自然な甘みにあります。名前の由来である「肥沃」の言葉を思わせるように、ふっくら蒸し上がったときのツヤが美しく、口に入れるともっちりとした弾力が広がります。一般的なもち米に比べて冷めても硬くなりにくく、やわらかさと粘りが長く続くため、赤飯やおこわ、お弁当にも向いています。

粘りはありながら歯切れがよく、重たくなりすぎないのも特徴です。お餅にすればコシがあり、焼いたときの香ばしさ、噛むほどに立ち上がる米の甘みが楽しめます。丹波の寒暖差と水、山内農産の丁寧な土づくりが加わることで、ただ粘るだけではない、風味のあるもち米に仕上がっています。祝いの席に必要な華やかさと、毎日の食卓にもなじむ使いやすさを併せ持つ点は、家庭で料理する方には大きな強み。もち米選びで迷う方に、まっすぐおすすめできる品種です。派手な甘さではなく、噛むほどに静かに広がる旨みがあり、上質なもち米らしい品の良さを感じられます。
お餅、赤飯、おこわまで祝いの食卓を美味しく整える
まずおすすめしたいのは、赤飯やおこわです。蒸し上げたときのツヤ、ふっくら感、もちもちとした食感が美しくまとまります。炊飯器でも美味しく炊きあがります。小豆の香りを生かした赤飯はもちろん、栗おこわ、山菜おこわ、鶏ごぼうおこわなど、具材の旨みを受け止める力も十分です。次に、正月や祝いの日に楽しむお餅です。ヒヨクモチは粘りとコシがしっかり出るため、杵つきのような弾力ある餅に仕上がり、焼けば香ばしく、雑煮に入れればやわらかさと米の甘みが際立ちます。

和菓子づくりにも使いやすく、ちまきやぼた餅、餅菓子にも向いています。また、普段のうるち米に1割ほど混ぜて炊くと、ご飯にふっくら感と粘りが加わり、冷めても美味しいご飯になります。お弁当やおにぎりにも向き、日常のご飯を少し上質に変えてくれる、実に使い勝手のよいもち米です。特別な日のために買って、普段のご飯にも少しずつ使う。これが、無駄なく美味しい使い方です。手間をかけた料理ほど、素材の差がはっきり出ます。ヒヨクモチは、その差を食卓できちんと感じさせてくれます。
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