神奈川県小田原市の海沿いでたくさんの種類の柑橘を栽培されている八木下さんは、地元をはじめ伊豆や箱根のレストランに柑橘を提供しています。プロ達からの信頼も厚い農家さんです。
八木下農園では、季節ごとに年間20種類もの柑橘をすべて有機肥料で栽培しています。一言に柑橘と言っても育て方は千差万別。一方で、似たような味のものも多いので上手に育てないと似たり寄ったりの味になってしまいます。八木下さんのつくる柑橘はどれも味が濃く、何よりそれぞれ味の個性が際立っています。それぞれの品種にとって最適な栽培を季節・気候に合わせて行う栽培技術は、研究熱心な八木下さんがなせる匠の技です。

市場に出回るレモンの1割にも満たない貴重な国産レモン。八木下農園では農薬の使用を極力減らして栽培し、皮まで熟した状態で収穫しているのでエグみがなく皮まで美味しくいただけます。

小田原城から車で15分ほどの古い歴史の香りが残る神奈川県南西部に八木下農園はあります。
小田原市の江の浦は海と山に囲まれ、古くから農業や漁業が盛んに行われていた土地だったそうです。八木下農園も大正時代から本格的にみかん栽培を始め、現在まで大切に守られてきた土地の環境を第一に考えた栽培が続けられています。雨や風によって葉や土の成分が海に流れ込み、そこに住む生物に影響を与えます。ですから、八木下農園では魚粕主体の有機肥料を使用し土壌にやさしい環境づくりに取り組んでいます。
そういった環境への配慮と一つ一つ丹精を込めてつくる八木下さんの細かな配慮が「美味しくて健康的な柑橘」へと繋がっています。見学させていただいた畑の木々は実が鈴なりで、一見して丁寧に栽培された育ちの良い健康な木々であることが見て取れます。そんな安心安全で美味しい八木下農園の柑橘は人間だけでなく山の動物たちにも大人気なようで、猿やヒヨドリが他の農園より多く集まってしまうのが悩みの種なんだそうです。

小田原市江の浦は相模湾に面し、真冬でもほとんど雪の降らない暖かな気候に恵まれています。柑橘に糖度を蓄える上で温暖な気候はとても大切で、南からたっぷりと太陽の光が注がれるこの土地はとても柑橘栽培に適しています。
レモンは樹上で完熟させているのでとがった酸味がなく、採れたてのフレッシュな香りとともにお届けできます。

戦後のレモン輸入自由化に伴い一時はほとんど見かけなくなった国産レモンですが、最近では防カビ剤などの安全性に疑問を持つ声とともに、神奈川県や広島県で国産レモンの栽培が復活してきています。とはいえ、市場に出回る9割はいまだ輸入品です。

八木下農園のレモン栽培では極力農薬の使用を控えています。どうしても必要なときには有機表示のできる天然物由来のものだけを使用、肥料も有機肥料100％です。
イタリアンやフレンチのシェフも使っているというその味は、マイルドな酸味と華やかな香りで他の食材をぐっと引きたてます。

農薬の使用を控えているため、スーパーなど一般的に市場に出回っているものに比べて傷や黒点が多くあります。味はきれいな見た目のものと変わりません。
皮も熟していてえぐみがなく美味しいので、きれいな部分はぜひ無駄なくご利用下さい。

品種はリスボンとユーレカをお届けします、どちらも香りがよくマイルドな酸味です。
※品種はお選びいただけません。

※収穫時期は10月から梅雨入り前までですが、シーズン終盤になるにつれて傷などが増えることをご了承ください。

専用の箱に入れてお届けします。
※サイズのバラつき、傷などがあります。ご了承の上お買い求めください。