栗といえば丹波栗をイメージする方が多いのではないでしょうか。その歴史は古く、日本書紀にその記載があるほど。丹波栗は兵庫県の丹波市、篠山市で生産された栗です。丹波栗という品種ではありません。
栗の生産量でいくと、1位は茨城県、2位は熊本県です。兵庫県はなんと13位。大量に生産されているものではなく、その存在はとても希少となっています。

ホクホクで甘みがあり香り高い。その美味しさの秘密は丹波地方の環境にあります。山間地で標高は130mほどで周囲を300-700mの山に囲まれています。とても寒暖差が大きく、昼間に蓄えた栄養を、気温が下がった夜間にしっかりと蓄えます。また、恵まれた地下水も欠かせない要素となっています。

丹波市三方地域の栗農家さんが集まった組合です。代々受け継がれてきた栗の木を守りながら、最新の栽培、選定技術を取り入れています。

栗の木は何もしなければどんどん大きくなっていきます。毎年、実が落ちた後から枝を切り、光がよく届き、栄養が十分に実に回るよう整えます。また、何もしなくても実をつけますが、より美味しい栗にするには、適切に有機質肥料を土壌に与え、毎年甘くてホクホクした実になるよう努められています。

収穫した後は、薬剤による燻蒸処理をせず、人にも環境にも優しい温湯処理をおこなって虫が発生しないよう消毒を行っています。

生栗は生きています。常温のまま保存してしまうと、実のエネルギーをどんどん使ってしまい美味しさを失います。お手元に届きましたら、なるべく早く調理してお召し上がりください。
保存する場合は、乾燥しないよう新聞紙で包んで冷蔵保存してください。うまくいけば1～2か月保存できます。できれば1週間以内にお召し上がりください。
※通常の冷蔵庫ではできませんが、氷温保存（0℃）で1か月保存すると糖度が高まります。当丹波栗は氷温保存はしておりません。収穫したら、冷蔵保存し順次発送しています。

丹波栗は甘みがありほっこりしていて、香りがあります。茹で栗や焼き栗、栗ご飯など、栗そのものの香りを楽しめる食べ方でシンプルにお召し上がりいただくことをおすすめします。もちろん、渋皮煮やスイーツの原料としても最高です。