三重県桑名郡木曽岬町でいちじくを育てる「THE SIMIZ」代表・清水俊樹さんは、2022年に農園を立ち上げました。掲げるコンセプトは“CLOSE TO “THE” ORIGIN ―本来のおいしさを求めて―”。

日本で流通の多くを占める桝井ドーフィンだけではなく、バローネ、サルタン、コナドリア、ホワイトイスキアなど多彩な品種を栽培し、旬ごとに最良の品種を詰め合わせてお届けします。皮ごと丸かじりで味わえる完熟果の魅力を、産地からダイレクトに伝えることに情熱を傾けられています。

トマトの先進ハウスをいちじく用に改修し、光・風・水分を精密に制御。強光や高温で味がぼやけないよう遮光と温度管理を徹底し、果実が木になったまま長く熟す環境を整えています。ハウス周囲は害虫侵入を抑える構造とし、化学農薬の使用は極力抑制。日々樹勢を観察しながら着果量や潅水を微調整し、樹上で完熟させた果実だけを見極めて収穫します。

収穫は繊細な取り扱いを前提に、果皮の薄さや蜜ののりを確認しながら丁寧に。品種や樹ごとの“性格”に合わせてタイミングを分け、最も美味しい瞬間を逃がしません。鮮度保持と輸送耐性の両立を図りつつ、到着後すぐに楽しめる状態で出荷します。

「皮ごと食べられる」ことがTHE SIMIZの真骨頂。薄くやわらかな果皮は香りと旨みを抱え、果肉はとろりとほどける食感です。品種ごとに表情は多彩。糖度が高く濃厚な甘さのバローネ、ジャムのようにコク深いサルタン、蜜が浮くほどジューシーなカドタ、甘酸のバランスに優れたコナドリア、小粒でも凝縮感のあるホワイトイスキア、みずみずしく上品な桝井ドーフィンなど。

色合いも赤紫・緑・黄・縞と華やかで、盛り合わせるだけで一皿が完成します。完熟ゆえに割れや柔らかさが見られることもありますが、それこそが樹上完熟の証。食べ比べの楽しさを高めるため、自作の「いちじく図鑑」も同梱されています。

まずはよく冷やして、ぜひ皮ごと丸かじりでお召し上がりください。品種ごとの香りと舌触りを最も鮮明に感じていただけます。デザートなら、半分に割ってハチミツやレモンをひとしぼり。または水切りヨーグルトと合わせて上品に。前菜には、生ハム＋黒胡椒＋オリーブオイル、モッツァレラやブルーチーズとのサラダ。薄焼きピザのトッピングにも絶妙です。

温かいメインでは、バターで焼いた牛ステーキやポークソテーにスライスをのせれば、果実が自然のソースに。暑い日は丸ごと冷凍して半解凍のシャーベットもおすすめ。到着後はフィルムを外し、1個ずつラップ→容器で冷蔵保管し、できるだけお早めにご使用ください。複数品種の食べ比べで、お気に入りの一粒を見つけてください。