最初におどろくのは、複雑で深みのある味わいのソースが、無添加で作られているということ。ラベルの原材料表示を見れば一目瞭然、自然の食材だけで作られています。化学調味料や保存料、着色料といった添加物が入っていません。そのため、ソースには野菜の旨味が凝縮されていて、後を引かない自然な甘味・酸味・辛味といったものが絶妙なバランスで味付けされています。作るのは創業大正九年の高知県ケンシヨー食品。手作りと無添加、そして高知の素材にこだわってソースを作っています。

ケンシヨー食品は、無添加で美味しいソースを作りあげることにこだわっています。通常は化学調味料(アミノ酸等）や甘味料で味を作ります。化学調味料は食品にとても強い旨味を加えます。それを添加物として使用しないということは、代わりのものが必要となってきます。そこでケンシヨー食品では、昆布やじゃこを使っています。これは味噌汁が旨味として、昆布やじゃこから出汁をとることからヒントを得ています。自然な旨味を加えているので、後味が良くさっぱりします。ケンシヨー食品の商品の特徴の一つです。
また、ケンシヨー食品にはブレンド配合師と呼ばれる専属のブレンダーがいます。納得のいく本物の風味をかもし出すために妥協を許さず、多いもので25種類もの原材料をブレンドしています。また、時間もかけます。ウスターソースでは最低2ヶ月以上熟成させないと出荷していません。絶妙にブレンドした原材料が時間をかけて融合し、まろやかで複雑な味わいへと変化していくためです。

主原料となる玉ねぎ、人参、トマト、にんにく、生姜は、信頼できる地元の農家の方に契約栽培で作ってもらうというこだわり。農薬や化学肥料を極力使わずに、自然な作り方をした野菜を使うことが基本となっています。そのために、ケンシヨー食品の社長や工場長が自ら農家の畑に出向いて、野菜を収穫することも。自らの手や目で確かめた安心で安全な食材を使って作られています。

フルーツソースともたとえられる濃厚で甘味とコクのあるソースです。
契約栽培のトマト、りんご、たまねぎ、人参などをたっぷり使って濃厚なソースに。味付けにはミネラル豊富な沖縄産黒糖、種子島産黄双糖、純米酢などを使っています。さらに昆布やじゃこでだしをとることで自然の旨味で後味良く仕上げています。
伝統の味を守るために、仕込みから瓶詰めまでが手作り。大量生産はできませんが、一つ一つ丁寧に作りこまれています。「どっちの料理ショー」の特選素材として取り上げられた逸品です。
トンカツのソースとしてなど、濃い料理に合う味わいと、素材の良さを引き立てる自然の風味が特徴です。