福岡県福津市の人気蕎麦屋「そば処 海山（うみやま）」。地元で愛される居酒屋「居食屋一栄」の姉妹店として誕生しました。店主であり料理人の碇山敏行さんは「食を通じて地域の自然の豊かさを知ってほしい」との想いから、魚介類は漁師から直接仕入れたり、農家から米や野菜を購入したり、時には自ら畑に立ち収穫を行うなど、生産から販売までを一貫して手掛けています。

その姿勢が「海」と「山」をつなぐ店名に込められています。特に、店舗で提供する自家製の二八蕎麦や薬味の粗挽き柚子胡椒は、お客様からの声を反映して商品化されるなど、地域の食材と職人の手仕事が融合した品。地産地消に根ざした料理へのこだわりは、地元の方々だけでなく、遠方から訪れる人々にも高く評価されています。

そば処 海山の蕎麦は、北海道産のそば粉を8割、つなぎの小麦粉を2割配合した二八蕎麦。店内で蕎麦を打つ自家製麺。打ち立ての風味を損なわぬよう、麺は冷凍して発送するため、ご家庭でも本格的なそばの香りと喉ごしが楽しめます。めんつゆは、地元の醤油蔵から仕入れた醤油を使った「かえし」に、北海道産利尻昆布と粗削り鰹節を合わせた出汁をブレンドし、芳醇で奥行きのある味わいに仕上げています。

薬味の柚子胡椒は、自社農園で自ら育てた唐辛子を手摘みし、すぐに加工。粗挽き仕立てにより唐辛子本来の辛味や食感を活かしたフレッシュな逸品となっています。蕎麦の風味を引き立てます。

二八生蕎麦は、北海道産そば粉の香ばしさと、喉ごしの良さが際立つ仕上がり。冷たいざるそばでは瑞々しく、温かいせいろそばでは優しい甘みが引き立ちます。めんつゆは、昆布と鰹節の出汁が醤油の旨みを包み込み、奥深く品のある味わいを演出します。

このそばの味をさらに高めるのが自家製の柚子胡椒。福津市で大切に育てられた青唐辛子を粗挽きにし、宮崎産の完熟柚子と五島灘の塩で仕上げています。辛味の中に爽やかな香りと食感があり、そばと合わせると一層風味豊かに。2024年のプロバイヤーが審査する「バイヤーズルーム」で銀賞を受賞した商品で、他にはない鮮烈な風味とパンチが特徴です。シンプルながら奥深い、こだわり尽くしの逸品です。

まずは定番の「ざるそば」で。打ち立てをそのまま冷凍した麺は、茹でて冷水で締めると驚くほどのコシと喉ごしに。つゆに柚子胡椒を少し溶かしながらいただくと、清涼感のある辛みがそばの風味を引き立てます。寒い時期には「かけそば」もおすすめ。温かいつゆに柚子胡椒を加えれば、体の芯から温まる深い味わいに変わります。

この柚子胡椒は万能調味料。焼鳥や鍋料理、餃子の薬味はもちろん、オリーブオイルと合わせればパスタやカルパッチョのソースに、マヨネーズと和えれば野菜スティックや唐揚げのディップにと、日常の食卓をぐっと引き締めます。