新潟県というとお米のイメージが強いのですが、実はフルーツの名産地でもあります。その中でも和梨、洋梨が名産品として知られています。歴史は古く、新潟県の梨栽培は江戸時代までさかのぼります。今でも樹齢二百年を超える類産梨の大木が新潟市南区に残っています。

加茂市にある樋口農園は信濃川の河川敷で代々梨を栽培されてきました。園主は樋口克孝さん。息子の貴夫さんがその技術を継承されています。
栽培されているのは和梨と洋梨ルレクチエです。肥沃な土壌で栽培される梨は、とても瑞々しくて甘い。完熟で収穫された果実は、シャリシャリと適度な歯ごたえがあり果汁があふれます。

明治36年ごろ、新潟の小池左右吉がフランスから導入したことで始まったルレクチエ。当初はほとんど流通せず、その味の良さを知る農家だけのものでした。それが高級料亭で提供されたことがきっかけに、美食家のあいだでひそかなブームとなり、栽培が本格化したそうです。

栽培や追熟が難しく、今でも生産量は多くありません。そのほとんどが新潟県で栽培されています。熟したル レクチエは豊かな香りが広がり、なめらかな果肉からは甘い果汁がしたたります。

樋口農園は信濃川の河川敷にあります。川が氾濫したらまっさきに水没してしまうそうです。しかし、川の氾濫と肥沃な土壌は表裏一体。山から河川によって運ばれてきた栄養分が土壌へと堆積するためです。水害に強い梨の特長と、肥沃な土壌が合わさり、この地に梨栽培が広がったそうです。

樋口さんは先祖代々この地で果樹園を営まれています。そのため、栽培技術も代々受け継がれてきました。しっかりと完熟した時期を見極めて収穫されるため、糖度がのっていて果汁たっぷり。噛むほどにジュースが口いっぱいに広がります。緻密な果肉でなめらかな食感も、その美味しさを一層引きたてます。

家庭用と贈答用があります。見た目の良さで分けていますので、味に変わりはございません。

収穫したばかりのル・レクチェは鮮やかなグリーンで、次第に色合いが変化してバナナのようなブライトイエローに変化します。ル レクチエは農園で９割ほど追熟した段階で出荷しております。お客様がお受け取りになる時にはル レクチエはほぼ食べ頃です。熟度が深まると、じくの部分が茶色く変色する場合がございますが、問題はございません。お早めにお召し上がり下さい。