スロヴェニアは人口約200万人のうち、1万人以上が養蜂をしている養蜂国家。その歴史は1000年以上あり、近代養蜂技術の基礎はスロヴェニア人アントン・ヤンシャが18世紀に確立したと言われています。彼の誕生日5月20日は世界ミツバチの日になっています。

伝統的な製法で作られるスロヴェニア産はちみつは年間2000～2500トン。これは世界生産量のわずか0.1％ほど。希少で丁寧に作られたはちみつです。

日本ではあまり馴染みのないスロヴェニア。そのスロヴェニア産はちみつを輸入しているのは宮地藤雄さんです。

宮地さんは2012年から、山岳地で競走するマウンテンランニングW杯でスロヴェニアへ渡航。毎年訪れ、スロヴェニアの大ファンに。 スロヴェニア産はちみつの品質が非常に高く、美味しいことを知り、日本に広めたいと輸入されています。

スロベニアの養蜂家の知識と技術は世界トップクラス。伝統的な蜂蜜作りを守り、高品質のはちみつを作られています。ミツバチはとても繊細な昆虫です。巣箱の位置が少しズレるだけでも元の場所に戻れなくなるほど。養蜂には高い技術が必要です。

はちみつは、ミツバチたちが集めてきたものをそのまま採集した天然そのもの。何も添加せず、加熱もせずに瓶詰します。そのためはちみつが持つ栄養もそのまま。加熱したほうがはちみつの粘度が下がり、結晶化もしなくなるため製造には適していますが、栄養も失われてしまいます。

ミツバチが採集する花によって、はちみつの味は異なります。養蜂家は採集する場所や花が咲く季節によって、異なるフレーバーのはちみつを作りあげます。

百花蜜は、様々な花が咲くときにミツバチが集めたはちみつ。華々しい香りがあり、複雑な余韻も残ります。