かつて世界一美味しいと言われたブラックペッパーがカンボジアにありました。内戦でその生産量は激減。しかし、一人の日本人がそのブラックペッパーの味に惚れ込み、カルダモン山脈の麓で現地の人々と栽培を始めたのがクラタペッパーです。

カンボジア産ブラックペッパーの特徴はフルーティーな香り。栽培に適した気候、風土が素晴らしい香りを生み出します。このブラックペッパーを蘇らせたのが倉田浩伸さん。収穫から加工まで日本人の感覚でとことんこだわったブラックペッパーです。

倉田さんは1991年の湾岸戦争を機に、NGOに参加。1992年にカンボジアに派遣されました。カンボジアはまさに国づくりが始まるというタイミング。倉田さんはかつて、カンボジアの主力農産品として胡椒があったことを知り、その復活に取り組むことで、カンボジアの発展に貢献しようと決意されました。

倉田さんがとことんこだわったのは、安全で高品質な胡椒を生産すること。1960年代にはヨーロッパで最高品質として有名だったカンボジア産胡椒。これを古くから伝わる伝統的な農法で栽培し、復活させたのでした。2011年にはカンボジアオーガニック農業協会から、国内オーガニック認定を取得しています。

ライプは完熟という意味。胡椒の粒は通常緑色で収穫されます。その収穫適期は房に1～2粒赤色の完熟粒が現れたときです。ライプペッパーは、まさにその1～2粒の赤い完熟粒だけを使った超希少品です。

クラタペッパーのブラックペッパーは十分にフルーティーなのですが、このライプペッパーは特別なもの。レーズンのような甘みを帯びた芳香があります。ドレッシングやマリネなど加熱しない料理でも、その美味しさが際立ちます。

粒の状態です。挽いてありません。

オプションで、おすすめのミルをご購入いただけます。粒が通常より大きいため、きれいに胡椒の粒を挽くためにレストラン業務用で愛用されているIKEDAのミルを推奨しています。