沖縄本島北部、世界自然遺産「やんばる」の森を有する国頭村。その豊かな自然に抱かれて、国産では極めて希少なアップルバナナを育てているのが、農業生産法人アドバンス・ファームの山﨑信吾さんです。面積の約八割を森林が占める国頭村は、清らかな湧き水と肥沃な土壌に恵まれ、古来より自然と共生する農が営まれてきた地。

山﨑さんはその土地の力を最大限に活かし、農薬や化学肥料を使わない栽培を徹底。さらに有機JAS規格に基づいた厳格な管理を導入し、安心と美味しさを兼ね備えた特別なバナナづくりに挑んでいます。やんばるの自然と未来の食文化をつなぐ熱い想いを持った生産者です。

アドバンス・ファームのアップルバナナは、農薬や化学肥料を一切使用せず、有機JAS規格に沿った管理で栽培されています。やんばるの森から湧き出る水、亜熱帯の陽光、栄養豊富な土壌――自然の恵みをそのまま受け止め、植物本来の力を引き出す農法です。

土壌には有機的な堆肥で微生物を活かし、樹を健やかに育てると同時に生物多様性を守る草生栽培を実践。除草剤を使わないことで土地の力が保たれ、持続可能な農業を形にしています。一本一本の熟度を見極めて収穫するため、バナナとしては小ぶりなサイズながらも凝縮した旨みと香りを備えています。

アップルバナナの最大の魅力は、熟すほどに深まる甘味とコク。一般的なバナナより小ぶりながら、果肉はもっちりと密度が高く、一口で凝縮された甘味と旨みが広がります。爽やかな酸味が甘さに寄り添い、後味は驚くほどすっきり。

国産かつ農薬不使用という点も非常に希少で、国内流通量はごく限られるため“出会えたら幸運”ともいえる果実です。追熟によって香りや甘みはさらに深まり、ねっとりとした食感と濃厚な風味へと変化。自然の摂理に委ねた栽培だからこそ実現した、唯一無二の味わいです。

アップルバナナは熟度の変化によって多彩な味わいを楽しめます。皮に黒い斑点が出てきた頃は爽やかな酸味と軽やかな甘みが調和し、さらに追熟が進み皮が黒くなると甘さが際立ち、モチモチとした食感に。

冷凍しても風味が損なわれにくいため、スムージーやアイス代わりにも最適です。パンケーキやフレンチトーストのトッピングにもぴったり。贅沢なデザートとしてチョコレートやアイスクリームとの相性も抜群です。届いてすぐはまだ緑色から黄色に変化しているところ。酸味が強く早めなので、常温で保存し、緑色が抜けたころから食べ始め、深まる熟度をお楽しみください。