和歌山県有田の地では古くからみかん栽培が盛んで、有田みかんの名は全国的にも有名です。江戸時代、現在の有田市糸我町中番に紀州藩の委託を受けた伊藤孫右衛門が栽培を始めたのが起源とされています。その子孫の方は今でもみかんを栽培されています。

富儀農園の歴史も長く150年以上です。災害などで記録が失われたため、その前の記録が無いそうです。わかっている記録だけでも先祖代々みかん作り九代目となるのが富山俊樹さんです。富儀印と銘打つとおり、富山さんのみかんはすべて自らが選別し、出荷されます。

富儀農園の農場は下の地図の有田市山田原にあり、有田みかんの中でも百貨店や高級果物屋さんで陳列される「新堂みかん」が生産される有田市新堂地区のすぐお隣。美味しいみかんを作れる気候、土壌がととのっています。

斜面いっぱいに広がるみかん園。富儀農園のみかんは南向きの斜面で作られています。このような斜面にあるみかんの樹は１日の中でも太陽の光が当たっている時間が長く、その分光合成が盛んに行われ美味しいみかんが作られます。

富山さんはその栽培にもこだわられ、農薬・除草剤は必要最低限に抑え、肥料には有機肥料を利用することで味が濃厚でよく熟したみかんを作り上げられています。

左のマークは、厳しい基準に適合し官能審査委員会において認められた、有田市のホンモノの品質だけに与えられるマーク（勲章）です。グラデーションは、たくさんの中から「選ばれる」ことを、金の箔は、その「価値」をベーシックに表現しています。また、有田市のホンモノを代表する有田みかんが有機的であるため、円も、正円でなく自然な円にデザインしています。

この認証を受けるためには有田市原産地呼称管理委員会の審査に合格する必要があります。栽培方法から味・外観まで厳しい基準をクリアした農産物だけが“有田ＱＵＡＬＩＴＹ”の認定を受けられます。